2009年6月16日火曜日

ブログが移動します。

「VJU〜ビデオジャーナリストユニオン〜準備会ブログ」は下記アドレスへ移動致します。

http://vju.blog66.fc2.com/

今後もよろしくお願い致します。

2009年5月28日木曜日

VJU企業組合説明会

6月になりました!!

つい最近までゴールデンウィークだったのに、と思ってしまうのは私だけでしょうか。。
時間の経つのはほんとに早いですね。

さて、来る6月13日14時から四谷ひろば、コミュニティ5の会場にて、「VJU作品上映と入門ワークショップの集い」を行います。前半は音や動きに合わせてその場でモンタージュするという独自の映像理論を、参加者に撮影してもらったり、映像を見てもらったりしながら紹介します。前回は参加者の方に診察の場面を撮影してもらったのですが、今回は・・・??ご期待ください。後半にはVJU企業組合の説明として、VJUが手がけている事業やワークショップの内容、入会の方法などを紹介する時間をご用意しています。

また、詳細のお問い合わせ、ご予約はvj.union@gmail.comで受け付けていますので、気軽にご連絡ください。参加費は無料です。ご参加お待ちしております。

2009年5月22日金曜日

ワークショップ@四谷ひろば

5月18日。
四谷ひろばという、旧四谷第4小学校でVJUのワークショップを行いました。四谷ひろばは校舎が建てられて101年目なんですが、とてもきれいで、設備も整った施設でした。6月13日に行われるVJU説明会も四谷ひろばで行われますので、ぜひみなさん足を運んでくださいね。
さて、この日のワークショップはインタビュー練習を終え、構成練習に突入しました。インタビュー練習の最後の宿題は、以前に撮ったインタビューを組み込んだ架空の構成を作ってくること。自分なりに考えて作ってきたのですが、ばしばし遠藤さんの指摘が入り、順序が入れ替わったり登場人物が減ったりと、大きく構成が変わっていきました。すると、私が書いたものよりもインパクトがあり、つっかかりがなく読めるものが出来上がったのです。少し順番を変えるだけでこんなに印象が変わるなんて、構成って奥が深い。

人を引きつけるには、視聴者に疑問を抱かせない流れをつくること。そして引きつけた後に、新しい視点やメッセージを刺激ある映像と一緒に伝えることでインパクトを与えること。この両方が大事なんだと今回のワークショップで感じました。
次回のワークショップでは、実際に出来上がった作品を構成に戻すことで、どのように構成ができているのかを分析します。

2009年5月16日土曜日

Postscript 「フリーランサー・もう一つの労働問題」


 「VJが訊く!」ホストの遠藤大輔です。第一回の5月6日、雨の中お集まりいただいた皆さん、ありがとうございました。また、この機会に河西さん、インディユニオンの皆さんと出会えたことを嬉しく思います。今後ともよろしくお願いします。
 イベントの内容については、すでに書かれていますので、上映作品「フリーランサー・もう一つの労働問題」についてあとがきめいたことを。
 まず、感想のなかで何人かの方に「映像がよかった」「よくある市民メディアの作品と違って撮りっぱなしじゃないんですね」とご指摘された点、大変嬉しく思いました。<映像は一人歩きして、初めて作品>というのが、われわれの基本的ポリシーであり、作家としてのプライドでもあるからです。わかる人にしかわからない、そういうメッセージでは人を動かせないと思っています。報道の仕事では、日頃さまざまな制約のもとで四苦八苦しているというのもあって、個人的にも久々に思いのままに取り組んだ充実感がありました。
 とはいえ、たったの9分ですし、取材日数も少ないので、ショートドキュメンタリーと銘打ってはいるものの、実際はインタビュー集に毛の生えた程度のもの。作品の表現云々より、3人のフリーランサーの方々から貴重な体験をご披露いただけたことを大変ありがたく思っています。
 フリーランサーの労働問題は、まだまだ社会的に認知されていないということもありますし、それ以前に、われわれ自身がそれをはっきりとは自覚できていないというレベルにあります。世間では、派遣切りの問題やら、自殺問題などが話題になっていて、ある意味では根っこの同じ問題であるにもかかわらず、なかなか議論の俎上に乗らない。そこをどうにか乗せてみようというのが、今回の企画だったわけですが、実際のところ難しい。
 われわれ自身もそうですが、クライアントに生殺与奪の権を握られているフリーランサーは、派遣労働者以上に声を上げるのに勇気がいります。酒の上の与太話で、共感し、愚痴を言い合ったとしても、いざ公的にそれを語るとなると誰もが躊躇してしまいます。皆でデモをして<企業はフリーランサーの人権を尊重せよ><同一労働・同一賃金の原則を守れ>と叫べたら、どんなに気持ちがいいでしょう。でも、そういう状況ではないんです。
 だからこそ一歩踏み出す必要があると思ったわけですが、やはりカメラを前にして、自分の苦しい状況を語ったりすることは決して気楽にできることではありません。詳細なプロフィールはJamuoさんの書き込みにありますが、お三方ともに相当な実力者です。各々の方々のプライドのありようをなるべく尊重するような表現を心がけましたが、なかなか神経を使う部分でもありました。惨めさを強調するのではなく、<実力があるのに、人権が尊重されない>という点が作品上重要なポイントでもありました。この難しい作業にあたり、自らのリスクを承知でご協力いただいたことに、心から感謝したいと思います。堂々と人生を語っていただいたことで、会場の皆さんもわれわれも大きな勇気を得た気がします。
 この成果を大切に、今後とも手抜きなしの表現で<新自由主義破綻のもたらした現実>に迫っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。今回の作品には、すでに「他でも上映したい」とのありがたいお申し出もいただいておりますが、権利関係をクリアしなければならない点もありますので、今しばらくお待ちいただければ幸いです。いずれ何らかの形で公開できるよう、検討します。
 「VJが訊く!」次回は7月11日(土)、”派遣村村長”湯浅誠さんを招いて、貧困問題の現状に迫ります。

なお、この機会に、自分自身のブログも設置いたしましたので、お立ち寄りいただければ幸いです。
「遠藤大輔の徒然草」http://endo-vju.blogspot.com/

ビデオジャーナリスト・遠藤大輔

(画像は「フリーランサー・もう一つの労働問題」より)

2009年5月14日木曜日

ゲスト、ショートドキュメンタリ出演者紹介

イベントの内容を中森さんがアップしてくれたので、ここでは出演者や上映した映像に出てくださった方たちを紹介したいと思います。

まずゲストの河西さん。河西さんはSOHO(small office home office)という働き方を日本に広めた方です。SOHOの普及に貢献し、大蔵省令『PC特別減税』、総務省『SOHOデ ィレクトリ開発』等を進めたSOHO界の草分け的存在です。その他にもプランニングや出版業など多岐にわたり活躍をされています。河西さんの経営する出版社、クラブハウスからはとても興味深い本が多数出版されていますので是非チェックしてみてください。


フリーランサーのドキュメンタリー映像には現役で活躍する3名のフリーランサーに登場していただきました。

フォトジャーナリストの豊田直巳さんは元々は塾講師をされていましたが、1983年よりパレスチナ問題の取材を始め、その後フリーランスのフォトジャーナリストとなりました。中東だけでなく、アジアや旧ユーゴスラビア、アフリカなどの紛争地などで、 そこに暮らす人々の日常を取材し、新聞や雑誌、自身の著書だけでなく、テレビなどでも作品を発表しています。
豊田直巳さんのウェブサイト「境界線の記憶〜Memory of Borderline」で最近の活動や著書についての情報を見ることが出来ます。

ライターでもあり、ミュージシャンでもある志田歩さんは、ぴあの社員を経たフリーランサーです。音楽だけでなく、映画や建築誌など様々なジャンルで活躍をされています。また、自身のバンド活動も積極的に行っています。取材をするときの相手への愛情と文章への責任感の高さに感銘を受けました。志田さんの著書や、バンド活動の情報は「COUNTER VILLAGE GARDEN~志田歩's HOMEPAGE」で見ることが出来ます。

田中東子さんは大学の非常勤講師をされています。私自身、大学の非常勤講師がフリーランサーであるということは驚きでしたが、自由契約であり、法律上は自営業にあたるれっきとしたフリーランスということを知りました。田中さんは講義をする合間に翻訳などの仕事をされています。最近は自身の念願でもあった小説の執筆にも着手されているそうです。
田中さんが翻訳された日本のヒップホップ―文化グローバリゼーションの〈現場〉はとても興味深い本なので是非チェックしてみてください。


今回のイベントではフリーランサーという働き方が生まれた歴史や、現在日本において置かれている厳しい現状、それを打開する様々な知恵を知ることが出来ました。またショートドキュメンタリーで、フリーランサーという働き方の持つ様々な可能性や日本の社会において直面している問題をリアルに知ることが出来ました。

お忙しい中、3時間にわたる濃厚なトークをして下さったゲストの河西さん、快く取材に応じてくれた豊田さん、志田さん、田中さんにこの場をかりて改めてお礼を言わせていただきます。



「VJが訊く」第一回トークイベント



<「VJが訊く!」第一回トークイベント>

先日、5月6日に新宿Naked LoftにおいてVJU主催の交流イベント、
「VJが訊く!」シリーズの第一回目が行われました。



「VJが訊く!」とは、VJとして最前線の現場を歩いてきた遠藤大輔が
時代のキーパーソンを招き、混沌とする現代社会の問題点を
観客とともに考える、VJU主催の映像&トークイベントシリーズです。

今回のテーマは、「フリーランス宣言!~大不況を生き抜くもう一つの道~」。
フリーランサーやSOHO、自営業者の立場改善、仕事創出、
そして連帯を訴えるインディーユニオンからのゲスト、
河西保夫さんを迎えて、 フリーランサーの抱える問題点と
可能性について議論しました。


ゲストの河西保夫さん


当日はあいにくの雨だったのですが、
多くの人がイベントに来てくださいました。

トークの様子


イベントのために制作した『フリーランサーもう一つの労働問題』を上映しました。



河西さん、ショートドキュメンタリーに出ていただいた方々の本やCDを物販しました。



こちらは『新宿路上TV傑作選』などVJUの作品集です。

今回のショートドキュメンタリ制作、イベントを通じて、フリーランスという生き方が改めて魅力あるものに感じました。しかし、一方でその生き方を選んだゆえにぶつかる壁というのも改めて確認しました。インタビューや河西さんのお話を聞いていても、フリーランサーとして自由に生きることに対して、社会の制度や世間の見方は厳しくなる一方です。個人で抱えるには大きすぎるこの圧力を、どうやって共有して、社会の問題として変えていくことができるのか。VJUとしても、私個人としても、とても重要なテーマに出会ったと感じています。


最後に、雨の中足を運んでいただいた来場者の方、河西さんを始めとするインディユニオンの方々、新宿Naked Loft、準備や撮影を手伝ってくれたスタッフの協力のおかげで何とか無事イベントを終えることができました。 これからもトークイベントは続いていきますので、どうかみなさんよろしくお願いします。


2009年4月16日木曜日

イディオムシューティングの体験をする参加者
26日の説明会の写真を数枚アップします。
既に第一線で活躍している方や、ジャーナリストの方に来て頂き、とても刺激的な時間でした^^

イディオムシューティングの体験をする参加者

医者?演技をする中村

演技を終えてほっとしたVJUのスタッフ

撮影した映像の上映

2009年4月9日木曜日

企業組合VJU準備会の説明会を行いました

先日、3月26日に池袋芸術劇場、小会議室で企業組合VJU準備会の説明会を行いました。
対外的なイベントは初めてだったので、宣伝も決して上手にできたわけではありませんが、4名の方が足を運んでくれました。参加者は映像業界で仕事をすでに経験していたり、ジャーナリズムを勉強している方々でした。

フリーランスのビデオジャーナリストが集まる初めての組合ということで、参加者からは、企業と組合の違いなどについて積極的に質問が出ました。

すでに働いている方ばかりだったので、フリーランス のリスクについては問題意識を共有しているところが多かったように思います。

実演では、参加者の方々にVJU独自の撮影方法、「相手の動作に合わせて、撮影の中でモンタージュを完成させる」方法を体験していただきました。

その実演では病院の診察を記録するという設定で、最初はみなさん、相手の動作に合わせてレックを切ったり入れたりするのに戸惑っていました。

しかし、参加者の方々がVJ独自の方法で撮影したものを見たときに、編集しなくても複数のショットがつながりを持ちひとつの場面ができることに驚いていたように思います。この撮影方法はVJUが秋ごろから行うワークショップの中で学ぶことができます。

企業組合VJU準備会は5月6日に「ネイキッド・ロフト」にてトークイベント「VJが訊く フリーランス宣言!大不況を生き抜くもう一つの道」を開催するほか、 7月には東京外国語大学で行われる「カルチュラルタイフーン」で展示を行う予定です。

企業組合VJU準備会はこれらのイベントを通じていろんな人たちとの関係を持ちたいと考えています。フリーランスという仕事の形に興味があるかた、撮影方法に興味があるかた、イベントに興味があるかた、ぜひ、説明会におこしください。

詳しい情報はこのブログに順次アップしますので チェックしてみてください。